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2016.09.02

「はしか(麻しん・麻疹)」にご注意

はしかの予防接種はしましたか?
はしかは「麻疹」と書き、1歳と年長の時に接種するMR(麻しん風しん)ワクチンに含まれています。
もうご存知の方も多いかと思いますが、麻疹罹患者が関西から出ました。全国的に広がっています。
8/14に千葉であった某有名海外アーティストのコンサートに行った人、
関空を8/17~利用した人、8/26に東京の立川であったイベントに行った人などから罹患者が出ています。
麻疹は感染力が強く、同じ部屋にいるだけでも飛沫感染や空気感染するウイルスです。5分間位一緒にいただけで感染した例もあります。
潜伏期間は感染から1週間から14日程度。
潜伏期後に、まず熱と鼻水、せき、目の充血などかぜと似た症状が出ます。
発熱3~4日目から顔・体に赤い発しんが出て、口の中に「コプリック斑」と呼ばれる白いブツブツがみられます。
高熱は7~10日間くら い続きます。
脳炎、中耳炎、肺炎などの合併症がおこることもあり、最悪の場合は死に至ることもあります。
妊婦が感染すると流産や早産を起こす可能性があります。
特効薬はありません。
  • MRワクチンを2回受けた人は、かなり感染を防げます。
  • MRワクチンを1回も受けていないであろう1歳未満の赤ちゃんは感染する危険性があります。定期接種は1歳からですので、1歳になればできるだけ早くMRワクチンを接種してください。
  • MRワクチンを1回しか受けていない人も注意が必要です。1歳~未就学児、20歳代から50歳代の人はワクチンを1回しか受けていない可能性が高いです。1回接種では時間が経つと予防接種の効果が落ちることもあります。免疫が全くつかないこともあります。2回目まだの人は、ぜひ接種してください。
まずは自分や家族の母子手帳を確認してください。
周りに麻疹にかかった人が出た場合や、疑わしい症状が出た場合は速やかに医療機関を受診してください。
その場合、必ず事前に電話などをしてから受診してください。
でも、とにかくまず予防接種をすることです。定期接種ではない方は、任意接種でワクチンを打つこともできます。当院では、大人の方も予防接種行っております。詳しくは医療機関でご相談ください。