卵アレルギー

乳児期で断トツ多い卵アレルギー

乳幼児期で断トツ多い卵アレルギー乳児においてもっとも数が多いのが、卵アレルギーです。乳児期に食物アレルギーを発症するケースのうち50~60%が、卵によるものです。
なお、2番目が牛乳、3番目には小麦が続きます。

卵アレルギーのアレルゲンは卵白

卵は卵黄と卵白に分けられますが、アレルギーを起こしやすいのは卵白の方です。子どもは消化器まだ十分に発達していないため、アレルゲンが腸粘膜を通過しやすく、アレルギー症状を引き起こします。
なお、加熱時間や加熱温度もアレルギー症状の発症リスクと関係しています。長く加熱するほど、高温で加熱するほど、アレルギー反応は起こりにくくなります。
年齢とともにアレルギー症状が改善する可能性が高いので、将来的には安心して食べられるように、定期的に食物負荷試験を受けるなどして、医師とともに経過を見守っていきましょう。

卵アレルギーで起こる症状は?

  • 皮膚の赤み、蕁麻疹
  • 咳、喉の痛み
  • 鼻の症状
  • ぜん息
  • 口のまわりの赤み、腫れ
  • 呼吸困難

症状の現れ方には個人差があります。数時間程度の皮膚の症状から、呼吸困難などの重い症状も見られます。

卵アレルギーの検査と診断

パッチテスト

アレルギーが疑われる食品(この場合は卵)を皮膚に付着させ、その後の症状の有無を確認します。

血液検査

血液中のIgE値、好酸球の数値などを調べます。アレルギー症状の有無、特定の食品に対するアレルギーの目安などが分かります。
しかし、血液検査では診断できません。

食物負荷試験

アレルギーが疑われる食品を実際に口にして、その後の症状を確認します。食物アレルギーの検査において、もっとも信頼性の高い検査と言えるでしょう。

卵アレルギーの治療は「必要最小限の除去」

卵アレルギーの治療は「必要最小限の除去」現在、食物アレルギーの治療において重要視されているのは「必要最小限の除去」です。卵アレルギーでも同様で、症状がごく軽い場合には、摂取量、加熱温度や加熱時間、調理方法を工夫しながら少しずつ食べるようにしていくという方法も検討します。
ただし、微量を口にしただけでアナフィラキシーを起こすような場合には、食事から完全に除去する必要があります。また、学校・保育園給食では医師と相談するように厚生労働省からの指示が出ています。

赤ちゃんへの卵アレルギー予防

「鶏卵アレルギー発症予防に関する提言」が、2017年6月に小児アレルギー学会から出されました。

まとめますと、

  • アトピー性皮膚炎(痒みのある乳児湿疹も含む)にかかった赤ちゃんに、鶏卵アレルギー発症予防を目的にして、医師の管理のもと、生後6ヶ月から鶏卵摂取を微量から開始することを推奨する。
  • 摂取する前に、アトピー性皮膚炎を治しておくことが望ましい。
  • アレルギー専門医の診療を受けることを推奨する。
  • あくまで発症予防のためであり、すでに鶏卵アレルギーを発症している赤ちゃんは、別の対応が必要。

ということです。

わかりやすく書くと、かゆい乳児湿疹やアトピー性皮膚炎がある赤ちゃんは、アレルギー専門医に行って、それをしっかり治してから、生後6ヶ月の早い時期から微量の卵白を食べると、卵アレルギーがだいぶ予防できます。ということです。
どの程度予防できるかというと、1歳まで除去し続けた赤ちゃんのうち37.7%が卵アレルギーになったのに比べて、生後6ヶ月から微量の卵白を食べた赤ちゃんは8.3%しか卵アレルギーになりませんでした。

ポイント!!

ポイント!
  • 湿疹が出たら、早くしっかり治すことが重要です。早く治さないと、皮膚からたくさん卵などのアレルギー物質が体に入り、治りにくくなります。
  • この提言は、「予防」であって、「治療」ではない。つまり、これをすれば卵アレルギーが治るわけではないし、卵アレルギーを持っている赤ちゃんがこれをすると危険なこともある。

今、生後2~3ヶ月でお顔に少し湿疹がある赤ちゃんがいるお父さん、お母さん、もしこの話をもう少し聞いてみたいなと思われたら、クリニックにご相談に来て下さい。今から卵アレルギーの予防にできることはありますよ。

卵アレルギーQ&A

卵アレルギーですが、予防接種は受けてもいいのでしょうか?

ほとんどの卵アレルギーの人は予防接種は可能です。残念ながら、卵アレルギーを理由に予防接種を受けていない人が多くおられます。予防接種は大変重要な病気の予防法ですので、もしご不安な方はご相談ください。

母親が卵を食べていると卵アレルギーの赤ちゃんは母乳によって症状を起こすこともあるのでしょうか?

そんなことはありません。妊娠中を含めてお母さんは普通に食事を摂ってください。

現在妊娠中なのですが、私自身が卵アレルギーでしんどい思いをしたので、子供も同じように卵アレルギーになるのでは…と心配しています。妊娠中に卵を除去した方がいいのでしょうか…

除去をする必要はありません。妊娠中の方がある食材を除去したとしても子供のアレルギーを予防できるといった報告はほとんどありません。むしろ、母体の低栄養が問題になることがあり、注意が必要です。

私自身が卵アレルギーだったことを考慮して、離乳食を与える前にアレルギー検査を受けた方がいいのでしょうか?

準備中

一番上に戻る
TEL.078-801-5678TEL.078-801-5678診察WEB予約診察WEB予約オンライン診療オンライン診療LINEで情報を発信♪