当院では成人用肺炎球菌ワクチン接種を行っています
当院では子どもの病気だけではなくて、「家族みんなが元気でいることが子どもの幸せにもつながる」というコンセプトで、子どもから大人までの予防医療に力を入れています。
ご希望の方は、あらかじめお電話ください。
肺炎球菌ワクチン定期接種の対象者
2014年より、高齢者を対象とした肺炎球菌ワクチンが定期接種化されています。
ぜひ多くの人に接種してほしいですが、定期接種はまずは以下の方が対象になります。ワクチン不足にならないように、全員ではないのでご注意ください。
なおその他、脾臓の摘出手術を受けた2歳以上の方は、肺炎球菌ワクチンの接種に健康保険が適用されます。
接種年齢について
これまで13価肺炎球菌ワクチン(ニューモバックスNP)を接種したことのない神戸市民の方が対象になります。加えて、以下の対象年齢に該当する必要があります。
- 65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳を迎えられる方
- 接種する日に満60~64歳であり、心臓、腎臓、呼吸器の機能の障害、ヒト免疫ウイルスによる免疫機能の障害のある方
※定期接種の対象者は年度によって異なります。
詳しくは神戸市ホームページをご確認ください。
ワクチン接種の回数
1回
肺炎球菌ワクチンの費用について
自己負担料金:4000円(低所得世帯の方(生活保護受給者、市民税非課税世帯の方 等)は、接種費用を全額助成しますので、無料で接種を受けることができます。)
肺炎球菌ワクチン接種時に必要なもの
- 神戸市よりお送りする案内(圧着はがき)
- 住所・氏名・年齢を確認できるもの(健康保険証、運転免許証等)
- 無料対象となる方は、「無料対象となることを証明する書類」または「高齢者肺炎球菌予防接種券(無料対象者確認券)」もお持ちください。
肺炎球菌ワクチンの接種を勧める方
脾臓を摘出した方は保険適用で予防接種ができます
過去に脾臓を摘出した2歳以上の方は、肺炎球菌感染症のより確実な予防のため、ワクチンの接種に健康保険が適用されます。
以下の基礎疾患をお持ちの方
- 心臓疾患
- 慢性の呼吸器疾患
- 腎不全
- 肝機能障害
- 糖尿病
- 慢性髄液漏
肺炎球菌ワクチンの副反応(副作用)について
ワクチンを接種してから2日前後、接種部位の腫れ・赤み・痛み、また微熱、頭痛、倦怠感などの副反応が見られることがありますが、いずれも次第に治まります。
肺炎球菌感染症とは?
肺炎球菌感染症は、肺炎球菌と呼ばれる菌への感染によって発症する病気です。 肺炎球菌は、鼻、口、喉、気管などからの分泌物に含まれ、唾液の飛沫などによって他人にうつります。大人の方の数%に、この肺炎球菌の常在が認められており、ときに肺炎や敗血症などの重篤な合併症を引き起こすこともあります。
日本では、肺炎は死亡原因の第3位です
成人用肺炎球菌ワクチンは、あまりなじみがなかったかもしれませんが、以前から農村部などの医療過疎地域などでは医師が熱心に接種をしたり助成を出してくれる自治体があったりしていました。また、東日本大震災の時の避難所では劣悪な環境で肺炎予防しなければいけないということで広くこのワクチンが接種されました。
有効性は高く、肺炎による入院率が60%低下した長崎県のデータや高齢施設で行った検討では肺炎で死亡したのは接種しなかった37例中13例だったのに対し成人用肺炎球菌ワクチン接種した14例中ゼロというデータもあります。