子どもの熱が上がったり下がったりするのはなぜ?

子どもの熱が上がったり下がったりする理由

子どもの体温は午後~夕方に上がる

子どもの熱が上がったり下がったりする理由体温は、朝方がもっとも低く、その後身体を動かしたり、脳を働かせることで、徐々に上昇し、夕方にピークを迎えます。そのため、健康なときに朝と夕方で2回体温を計ると、夕方の方が高くなるのが普通です。
なお、病気で発熱したときにも同じような体温の変動が見られます。そのため、「昨日からの熱が、朝は下がっていたのに、夕方にぶり返した」ということが起こります。

体内のホルモンによるもの

炎症がある場合、その抑制のために副腎皮質ホルモンが分泌されます。このホルモンの量は、朝から正午にかけて多く、その後減少していきます。そのため、体温も夕方にかけて上昇しやすくなるのです。

子どもや赤ちゃんは体温調節がうまくできない

大人と比べて、子どもは体温を調整する機能が未熟です。室温や衣類などにも影響されやすく、室温が高かったり服をたくさん着ていたりするだけで、体温が上昇してしまうことがあります。その他、食事、外出、運動、入浴などでも、一時的に体温が上昇します。

免疫機能が未熟で、大人と比べると発熱パターンがちがう

赤ちゃんは、免疫機能においても、まだ発達の途上にあります。大人と比べて体温の上下(熱が上がったり下がったり)が激しくなる傾向にあります。

高熱で脳に障害がのこる?

「高熱=脳に悪影響を及ぼす」というご不安から、よくご相談を受けます。
これは、髄膜炎・脳炎といった重篤な病気を起こしたときに、高熱が見られることからの誤解です。確かに、41度以上にまで体温が上昇した場合には、脳を含めた全身の健康へのダメージが懸念されますが、40度台までであれば、そのことが直接脳に後遺症を残すといったことはございません。

こんな時は再度受診を!

子どもの熱が上がったり下がったりする場合は再度受診を!一度受診し治療や処方を受け、熱が平熱まで下がった場合でも、発病から3~4日で再び発熱した場合には再度受診をしてください。また、5日以上の高熱が続く、というときにも同様に再受診をしてください。

別の病気への罹患、細菌への二次感染、合併症などの可能性があります。

子どもの発熱についてQ&A

発熱は、免疫機能が病原体と戦っている証拠とききました。解熱剤を使わない方が、早く治るのでしょうか?

早く治りますと断言はできませんが、解熱剤を使っても早くは治りません。

治療と処方を受けましたが、微熱があります。身体は元気そうです。お風呂に入れても構いませんか?

はい。短時間の入浴でサッパリすることはかえって良い場合もあります。

夜中に発熱し、手足の震えがあります。どうすればいいでしょうか?

震えが一時的なら悪寒といって発熱する際の筋肉の震えです。意識が遠のいているようなら救急への受診を考えてください。

熱が上がったり下がったりを繰り返しており、家で様子を見ている状態です。手持ちの抗生剤を飲ませても構いませんか?

それはしないでください。その抗生剤が今回の感染に有効かどうかも分かりませんし、もし病原菌を検査する必要があった場合、あらかじめお薬を飲んでいたら、診断できない可能性があります。

39度の高熱が急に出ました。インフルエンザかもしれないと思うのですが、すぐに検査を受けられますか?

インフルエンザの検査が陽性になるのは、発熱後約6時間程度と言われています。もう少しお家で様子をみてみてください。

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