2種混合(DT)ワクチン

2種混合(DT)ワクチンで予防できる病気

2種混合(DT)ワクチンは、ジフテリアと破傷風の発症を予防するためのワクチンです。
ジフテリア、破傷風とはそれぞれどんな病気なのでしょうか。ご紹介します。

ジフテリアはどんな病気?

咳、くしゃみなどによってジフテリア菌に感染し、発症する病気です。
感染した人のうち約10%が発症し、高熱、喉の痛み、ケンケンといった咳、吐き気・嘔吐などの症状が見られます。また、嘔吐を原因として喉にあるリンパ組織を膜で覆う“偽膜”が形成され、窒息死に至ることもあります。発症後2~3週間は、ジフテリア菌が産生する毒素による心筋障害・神経麻痺のリスクもあり、国内での患者発生数は年平均1人以下ではありますが、注意が必要です。

破傷風はどんな病気?

土の中にいる破傷風菌が傷口などから侵入して感染し、発症する病気です。本人が気づかないような小さな傷からでも感染します。ただし、ヒトからヒトへと感染することはありません。
破傷風菌が体内で毒素を産生し、けいれんを引き起こします。通常、口が開かないなどの限定的な症状があり、その後全身のけいれんへと波及します。早期に治療しなければ、死に至ることもあります。日本中どこででも発生する可能性があります。

2種混合ワクチン(DT)について

どうして必要?

2種混合ワクチン(DT)乳幼児期にジフテリア・百日咳・破傷風の3種混合ワクチンまたはポリオを加えた4種混合ワクチンを「1期接種」として受けた方は、基礎免疫をつけたことになります。その後、満11~12歳のあいだに2種混合ワクチン(DT)の接種を受けることで、ジフテリアと破傷風に対する確実な免疫をつけられるようになります。

いつ受ける?接種時期について

接種日に満11歳以上13歳未満の、神戸市に住民票をお持ちの方が対象となります。
定期接種としては、13歳の誕生日の前日までに接種する必要がありますので、ご注意ください。

神戸市からは小学6年生時にはがきが送付されます。

2種混合ワクチン(DT)の副反応(副作用)について

比較的よく見られる副反応(副作用)として挙げられるのが、接種部位の赤み、腫れ、しこりです。接種後7日以内に、30%程度の割合で見られます。通常、いずれも次第に治まります。(しこりは数カ月間残ることもあります)
また、約0.1%の方に、接種後24時間以内に37.5度以上の発熱症状が起こります。

2種混合(DT)ワクチンの費用

2種混合(DT)ワクチンの定期接種の料金は、満11歳以上13歳未満であれば公費によってまかなわれます。
患者様のご負担金はございません。
接種時期に受けられなかった場合など、任意接種をご希望される方は有料となります。費用については一度お問合せください。

2種混合(DT)と3種混合ワクチン(DPT)の違い

2種混合ワクチンで予防できるのは、ジフテリアと破傷風で、三種混合ワクチンの場合はこれに百日咳が加わります。
乳幼児期に百日咳のワクチンを接種した場合でも約5年くらいで抗体が下がってしまいます。ですので、自費にはなりますが、DTワクチンの代わりに3種混合ワクチン(DPT)を受けることもできます。3種混合ワクチン(DPT)の自費価格は5,210円です。詳しくはご相談ください。

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