はたらく細胞
皆様はいかがお過ごしですか?
院長は、外出できないので普段できない資料の整理や本を読んだりして過ごしています。おうちの片付けもちょっとしていました。
そして、このブログもそうですが、なかなかブログを更新する時間を作れなかったので、せっせとブログを書いています。
その中で、前から気になっていた「はたらく細胞」という漫画が無料配信されていることを知りました。
患者さんのお母さんから「この子はたらく細胞のマンガ読んで、赤血球とか詳しくなったんですよ」とか聞くことがあって、「へー。そんなマンガがあるんだ。どんなことが描かれているんだろう」と気になっていました。やっと、youtubeでコロナ関連の内容が無料配信さえているということで読む(観る)ことができました。
感想は、白血球さんが細菌を殺すシーンが生々しいなあ(だって、人が人を殺すんだもん)と思ったのですが、いっぱい細胞や抗体が出てきて、役割も忠実に表現してるし、本格的だと感じました。そして、血球が体(?)張って、お互いの血球や細胞支えあうところはジーンと来てしまいました。院長は、すぐ感動してしまいます。
新型コロナウイルスって、なんだかよくわからないから怖いっていう側面があると思いますが、ウイルスの居場所や体で起こることを理解して、やはり感染予防が大事なんだなと感じていただければいいと思います。
厚労省やJICA共同企画だそうなので、内容もおすすめです。GWのステイホーム中に子どもと一緒にご覧になってみては?
では、お元気で!
マンガで知って コロナの事
新型コロナウイルス感染症が増加してきて、心配で心配で仕方ないと思います
心配になる理由の一つに、「知らないことが多い」「分らない」というのが挙げられます。
神戸新聞によると、「子どもたちはコロナの正しい知識を持たないがゆえに、怖がってる」とあります。
そこで兵庫県立大学の冨永先生が監修された漫画動画「コロナに負けるな!」が公開されています
ゴールデンウイーク中に、子どもと一緒に見てみてはいかがでしょか?
コロナに負けない
みんなの頑張りもあって、コロナウイルスも少し勢力が弱くなってきたかもしれませんね。
ひとりひとりの力を結集したらウイルスも封じ込めるのだということが、本当にすごいですし、うれしいです。
みんなみんなしたいことを我慢したり、てあらいをがんばったり、みんなほんとうにすごいと思います。
梶山小児科・アレルギー科の今回の壁紙は「コロナに負けない」です!
まだまだ長い戦いが続くと思いますが、一緒に頑張っていく仲間がいれば、大丈夫です。
困ったら助けを呼んで、助けを呼ばれたら手を差し伸べていきたいと思います❣
2才未満の赤ちゃんにマスクは不要、むしろ危険!
2才未満の赤ちゃんにマスクは不要、むしろ危険!
世界の新型コロナウイルス小児感染症からいくつかわかってきたことがあります。
・子どもが感染することは少なく、ほとんどが同居する家族からの感染である
・子どもの重症例はきわめて少ない
・学校、幼稚園や保育園におけるクラスター(集団)発生はほとんどない
・感染した母親の妊娠・分娩でも母子ともに重症化の報告はなく、母子感染はまれです。
子どもの新型コロナウイルス感染症は今のところ心配が少ないようです。
今、この感染症を恐れて乳児にマスクを勧めるネット情報があります。
しかし、乳児のマスク使用ではとても心配なことがあります
・マスクそのものやおう吐物による窒息
・マスクによる熱の放散の妨げ
・マスクによる呼吸や心臓への負担
・顔色や口唇色、表情の変化などへの気づきの遅れ、
など乳児に対する影響が心配されます。
2歳以下の子どもにマスクを使用することはやめましょう。
参考
Q:子どものマスク使用について
A:2才以上の子どもが人と接するような外出をする場合にはマスク使用を薦めますが、2歳未満の子どもには窒息の恐れがあるため使用しないでください。
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/faq.html?CDC_AA_refVal=https%3A%2F%2Fwww.cdc.gov%2Fcoronavirus%2F2019-ncov%2Fprepare%2Ffaq.html#COVID-19-and-Children
*アメリカ小児科学会(AAP)もCDCと同様に、2歳未満の子ども、とくに赤ちゃんのマスクは危険と警告しています。
https://services.aap.org/en/pages/2019-novel-coronavirus-covid-19-infections/masks-and-children-during-covid-19/
CDCとAAPの警告に従って、Amazonは0〜3歳の子ども向けマスク広告を自社サイトから削除しました。
(日本小児科医会のHPより転載)
マダニ感染症
だんだん暑くなってきましたね。「キャンプに行くには蚊もいないし絶好の季節です!」と言いたいところですが、一つ気を付けて頂きたい感染症があります。
マダニ感染症
ダニにかまれるんやつでしょ?ちょっとかゆくなって、赤いプツプツが出るけど、お薬塗ったら治るよね。
いえいえ、死ぬこともあるんです。
それがマダニ感染症(しつこい)
なんで死ぬことがあるかと言いますと、ウイルスを保有するマダニから感染する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)にかかるからです。その他にも日本紅斑熱(最近淡路島でも見られました)、ライム病などがあります。
私自身は、救急勤務していた時に皮膚に赤くなった小さいブラブラしたものがついてて、家でむしり取って病院に来たお子さんがいました。おそらくマダニ等のダニ類と思われました。
かまれても皆SFTSにかかるわけではありませんが、かまれた後数週間は発熱など体調変化に気を付けてください。
今日のYahoo!記事を転載します
高知県は、ウイルスを保有するマダニから感染する重症熱性血小板減少症候群(SFTS◎)への注意を呼びかけている。
県内では昨年、11人が感染(うち1人が死亡)しており、うち9人が、5~9月に集中。県は「マダニは、春から秋にかけて活発に活動する。キャンプなどで、マダニが生息する野山に行く時は、特に気をつけて」としている。
マダニにかまれない具体的な対策は、▽露出のない長袖、長ズボンを着用する▽地面に直接寝ころんだりせず、敷物を使う▽野山に入った後は、できるだけ早くに入浴し、体からマダニを取り除く――など。
症状は、発熱と急激な体調の悪化。輸血や点滴などで改善するが、かまれてから2週間程度は発熱などの体調の変化に注意が必要という。県は、かまれた場合は、自分でダニを取らずに皮膚科で受診するよう呼びかけている。
同症候群は、2013年1月、国内で初めて確認。厚生労働省の調査では、全国の広い範囲でウイルスを持つマダニの存在が確認されている。国立感染症研究所のデータでは15年4月8日までに、国内では110人が感染し、このうち32人が死亡している。
溶連菌感染
梅雨に入り、毎日天気が変わりますね。傘をもっていったらいいのやら、薄着のほうがいいのやら、悩みますね。
僕は、悩まないように車と仕事場には置き傘をしてます。診療所にも何本か傘を余分においてますので、途中で雨が降った時などはスタッフにお気軽に声をかけてください。
さて、溶連菌感染の話です。院内で結果がすぐ分かる検査ができますので、患者さんの中にはよくご存知の方もおられます。
最近流行っているようですので、ポイントだけお話ししておきますね。
・正式名称は「溶血性連鎖球菌」という細菌の名前です。
・ノドの感染だけではなく、とびひやすごくまれにひどい肺炎を起こすこともあります。
・ノドをかなり痛がったらとにかくまず受診してください。ちょっと痛いという程度ではありません。飲み物が飲み込みにくい、つばが飲み込みにくいなどという子どももいます。熱は、あまり高くないことも多いです。
・11月から7月頃まで流行ります。今の時期では「夏風邪です」と適当な病名ですまされる危険もありますが、正確に診断して、きちんとした治療をしないとのちのちに合併症を引き起こすことがあります。(ちょっと余談ですが、夏風邪という病気はありません。ただ夏にかかる風邪だから夏風邪と言ってるだけです。夏風邪についてもまた書きますね。問題は、夏風邪はほとんどがウイルス性なので抗生剤を使わなくても治りますが、時々夏風邪に抗生剤を処方される先生がおられます。これが問題で、抗生剤によって溶連菌感染症が一見治ったように見えてしまいます。これでは中途半端な治療になってしまいます。もう一つ余談ですが、「家にある抗生剤を飲んできました」と言われる方もおられますが、これもいけません。中途半端な治療になるからなのと、のどからの検査が正確に行えなくなるからです)
・受診して、ノドを綿棒でこする検査をすれば10分程度で診断がつきます。
・合併症の予防のために5~10日分の抗生剤を処方します。症状は1~2日で良くなりますが、処方された日数はきちんと飲んでください。
・熱が下がったら登園登校できます。
大体以上です。とにかく気になる症状があれば家にあるお薬は使わず信頼できる小児科にかかるようにしてくださいね。