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2015.02.03

医薬品包装開けにくく

2月1日の神戸新聞朝刊に、「医薬品包装開けにくく」という見出しの記事がありました。

一瞬何のことかなと思ったら、子どもの誤飲防止のためです。

5歳以下の子供が医薬品を飲んでしまう事故が、2012年に8388件も有ったそうです。

それで事故が減るなら、大賛成です!

今までもわざと使いにくくして、子どもの事故が減った例としては、「ライター」があるそうです。

しかし、新聞記事には書いてありませんでしたけど、お薬をあけにくくすると高齢者の方や手が不自由な方が不便になるよなあとか、開けずに包装ごと飲み込む人もいるから難しいよなあと感じました。

子どもも障がい者も使いやすいものが一般に使いやすいという考えをユニバーサルデザインと言い、逆にわざと使いにくくするのをチャイルドレジスタンスと言うようですが、どこまで使いにくくするかのバランスが難しいですね。

一番重要なのは「医薬品など子どもにとって危険なものは手の届くところにおかない」ということは変わりありません。しかし一番簡単そうで、一番徹底できないこのジレンマは小児科医としてはもどかしいです。

今僕ができることは、診療所やブログを通じて、事故予防の意識を少しでも高めていただくために、こういうことはしつこいくらい書いていきたいと思いますので、またかと思わず家の中をチェックする機会にしてほしいなあと思っています。

どうかよろしくお願いします。